今日のシェイクスピアは『冬物語』


嫉妬がひとりの男から、妻と子を奪い、友を奪い、歳月をも奪う。だが、悔悟に耐える人間を時はやさしく包み、石像をひとに変えてくれる。和解と再会のロマンス劇。

シェイクスピアは、グリーンの原作のシシリアとボヘミアを入れ替え、物語は冬のシシリア(イタリア)から、晩夏のボヘミアチェコ)へ移動する。これは、私たちの、南=夏、北=冬の季節感からすれば逆さである。もっともボヘミアに海岸を書くような地理的知識だから、シェイクスピアに緯度の感覚があったかどうかはあやしい。しかし、もしも、地理的知識があった上での変更だとすれば、意図的に現実感を希薄にしたと考えられるのではないだろうか。


1969年ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが初めて来日し、記念碑的な公演をおこなった。この公演で日本の演劇が激変したといってもいいくらいの衝撃を与えた。演目は、『冬物語』、『ウィンザーの陽気な女房たち』。とくにトレヴァー・ナン演出の『冬物語』が斬新で、注目を集めた。ジュディ・デンチハーマイオニーとパーディタの二役を演じ、鮮烈な印象を残している。この作品には見るべき映像作品はない。クライマックスの動く石像の場面は、変身の場である舞台に特権的にゆるされた奇跡であり、石は石でしかない映像の世界には不向きである。





長くなるのでつづきは⇒シェイクスピア全作品解説
覚えておきたいシェイクスピアのことば⇒ジャンル別シェイクスピアの名台詞集



井戸土試験
少し温度を下げてその分焼成時間を長めにしてみた
う~む、ちょっと融けすぎているなあ
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