時の匂い
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朝が寒い
からだが秋に慣れていない
「眼は横にあり、鼻は縦に付き」もようやく始めから幕切れまで通せる状態になってきたものの、まだ場面の切替え部分がぎくしゃくしている。
それにしても、時の匂いはどうやったら立ちこめるのだろう?
いつも芝居を作っていると舞台時間の気配が匂いとして漂っている。その時は気付かないが、芝居が終り、数ヶ月が経つと、ああ、あの芝居はこんな匂いがしていたんだ、と気付く。
しかし、今回の芝居は果たしてそういう匂いが立ちこめるのだろうか……そんな不安がよぎる。稽古はあと10回ほどだ。ひたすら通して舞台の時間をよどみなく流すしかない。
なお、有鄰館演劇祭については参加劇団のひとつ「空気ノ機械ノ尾ッポ」さんがホームページに演劇祭パンフレットと同じ内容を載せてくださっているのでご覧下さい。