黄伊羅保試験
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しあわせという英語happyは偶然hapという根から育った
僥倖
考えてみたら日本語の「しあわせ」も似たようなものだ
試験用の器も乾燥したので、いよいよ黄伊羅保の試験に入る。
今回は3種類の釉を試してみる。
いわゆる青伊羅保は手持ちの釉で出ることは分っているのだが、黄伊羅保は初めての試験だ。問題はこの小窯でどれほど酸化焼成に近づけられるかである。灯油窯は酸化が不得手だ。それでも窯底の設定を変え、煙道への空気の通りをよくしてやれば多少は酸化気味に振ることはできるような気がするのだが……やってみなければ分らない。
知人の紹介で来房された御夫婦が柿の蔕茶碗を買ってくださった。今日はちょっぴりうれしい日だ。
一番気に入っていた柿の蔕なので、複雑な気持ではある。毎日ごく普通に目にしていたものが突然なくなってしまった。ちょっとさみしい。
でも、横浜へ旅立って大事に使われることを思うと茶碗にとってはこの上ない幸せである。