今日のシェイクスピアは『リチャード三世』

この劇の見どころは知識に応じて変わる。登場する人物同士がどんな関係にあるのか完璧に頭に入っていればどの場面も権力をめぐって展開される悲喜こもごもの人間模様として楽しめるが、この人物とあの人物はどうして仲が悪いのだろうか、と舞台を観ながら考えるようだと残念ながらすべての場面がおもしろいというわけにはゆかない。これは外国の文学なのだから仕方ないことでもある。実はアメリカで書かれたシェイクスピア入門書でも、歴史劇の人間関係がよく分らなくても嘆くには及ばない、ややこしくて理解できないのはあなただけではない、となぐさめているくらいだ。となると万人にとっての見どころは作品中に展開される歴史のうねりというより、主人公リチャードの魅力に限られてくる。
なんといってもリチャードの一番の聞かせどころは開幕の独白だ。どの役者もこの台詞には力を入れる。この台詞と、つづくアン誘惑の場で『リチャード三世』の舞台の出来は決まってしまうだろう。

RICHARD. Now is the winter of our discontent
Made glorious summer by this sun of York;
(やっと不満の冬も去り、ヨーク家にも輝かしい夏の太陽が照りはじめた。)
『リチャード三世』の開幕のことばだ。やっとランカスター家との戦争に勝った喜びを「輝かしい夏」といい、さらにsun(太陽)とson(息子、この場合はエドワード四世)をかけた地口(pun)をきかしている。



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窯出し報告
立ち井戸盃3種
土は同じだが、井戸釉が違う調合
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