2015-01-01から1年間の記事一覧

世紀の大傑作!

昨日の窯は大わらわだった。オイルポンプが不調で1040から1時間後そろそろ1100になったかなと温度計を見に行くと何と!980度。上がるどころか徐冷になっている。 ねらしでもハプニング。1170度キープのはずがふと見ると1188度!あちゃ。今回の焼成データは…

迷走注意報

ただ今(いや、これまでずっと)迷走中。 これ!プンクトゥム!見つからない症候群…… いやいや、牛の尻尾は見つかりはしない(牛過窓櫺、なんに因ってか尾巴過ぐることを得ざる)。尻尾は見つけるものではない。それを忘れると邪念の迷宮にはまるぞ。何故か…

釉調合しなおしたものの

井戸釉試験。そろそろ方向が欲しいところだが、現実はキビシイ。 釉を作りなおしたが結果はこの通り。これが今の私の実力というところか。 こうしてみる限り釉の問題というより施釉方法の問題のように思える。また、焼成にも不満がある。全体をもう一度見直…

雨だ

いつもならバナナ(厳密には「芭蕉」)が生い茂り向うの民家は見えないのだが、今年の景色はちょっと違う。 雨はひとを懐古内省させてくれる。 やきものを始めてはや10年。ほとんどものを考えずに遮二無二突っ走ってきた。 そろそろ根を下ろす時期が来たか…

灰による色の差

井戸釉試験。 どうやら釉が機嫌を損ねたらしい。梅花皮が妙な変身願望を持ってしまった。もう一度調合し直してみよう。今回の試験結果。灰による色の違いがわずかに出た。 あれこれ試した結果、皮肉なものでいちばんよかったのは最初に調合したもの。ビギナ…

黒釉試験

釉は同じでも温度や雰囲気で面白いほど(そして、怖ろしいほど)変わる。試験した釉のひとつにほぼ求めていた調子が出た。成果あり。 もしかすると玄白でも使えるかも知れない。あとで試してみよう。 ∴ 根本を切られた朝顔のつるに花が咲いていた。ものすご…

井戸釉、黒釉試験

井戸釉、失敗。 調合の問題ではなく単なる濃度の問題。しかし、これが曲者。ほんのわずかな差で梅花皮は出たり出なかったり……。迷走の旅はつづく。黒釉追試、成功。 これはこれで一応成功。ただ、色合いや味わいが浅いので、別な角度から試験してみるかな。 …

井戸盃試験

再度試験してみたが、う〜ん、まったく灰を入れていないこの釉はうまく行かないな。ほんのわずかな灰の偉大な働きを実感させられた。 試験はつづくよどこまでも♪ ∴ 夏真っ盛り セミがここから飛び立っていった いつもおつき合い下さりありがとうございます。…

初咲き

庭先の朝顔が咲いた。 小さな花びらが秋の到来を告げる?そう言えば今朝もツクツク法師が鳴いていた。∴ん窯やきもの山房は夏休みだ。 ∴ 朝、居間の窓を開け放った 寺の鐘の音と共に涼風が入ってくる これまでついぞなかったことである いつもおつき合い下さ…

窯出し

井戸釉試験。今回のは貼り付きが悪い上、梅花皮も出なかった。ただ、焼きの色合いはよい。 黒釉試験。蛇蝎紋が出た。融けがもう少し欲しい感じ。やはり1180度かな? ∴ 山房はちょっとだけ山間にあるので平地より3度気温が低い。窯の中の器にとっての3…

井戸釉試験

新しい原料が届いたので、これまでの井戸釉を少しいじってみた。 井戸盃、口径91mm、丈54mm 土味がよくないが、それは今棚の上に上げておく。 新しく試した原料が融けきっていないように見える。まづは原料の素性を試験してから井戸釉に加えた方がよさそ…

窯出し

黒釉は油滴になって面白い。生掛けだとこういう風には行かないようだ。 絵唐津は宗麿風に描いてみたが、発色に不満あり。 新しい井戸釉は失敗。緑なすただの灰釉。 遍歴の旅はつづく。 ∴ 来週の土曜からちょっぴり涼しい予報。それまでほがらに生き延びよう…

井戸盃作り

新しい井戸釉は1165度ではまったく融けなかった。 再度挑戦。 これまでの釉はまづまづの調子。でも、もう少し薄掛けの方がいいかな? 作り置きした釉試験用の井戸盃が終わったのでまた作る。 一度に5、6枚作りたいのだが、削りの際に腰を傷めるおそれがある…

深夜の窯焚き

最近時々試している夜を越しての窯焚き。大抵は朝起きたときに600度くらい。それから、さて始めるか、という感じなのだが、昨夜は寝る前にちょっとだけ設定を変えてみた。ちょうど3時に目が覚めたので温度計を見るとすでに1000度。ありゃりゃ。深夜…

夏の装い

もう40年近く自分の髪は自分で切っている。床屋へ行くのが面倒なのでこれが一番。 いよいよ夏真っ盛り。 3mmのバリカンでショートカット。 最近、朝のお勤めをサボっているから坊主頭になったのを機縁にまた始めよう。 ∴ 「やきものは男の本懐である。」が…

そろりと参ろう

昨日の「夏市」で今年予定していた日時指定の行事は終了。 あとはひたすら井戸盃、黒唐津の研究…… 研究? ことばが悪いな。 没頭? 沈潜? 耽溺? なぜかさんずいばかり。 ∴ わが家の初ひまわり いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(…

取りあえず精神で

久しぶりの窯焚き、井戸盃試験=土と釉と。まづは土その1と釉7種。 ∴二階の換気扇に巣作りした雀。今年三度目の子育て中。 いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(_ _)m 画像をクリックしてランキングサイトが表示されれば投票終了 +…

方向が逆!?

私が人生で一番長くやってきたのは芝居の演出だ。学生時代から今まで46年間、仕事としてでも趣味としてでもなく……いうなれば作る喜びとして。やきものも似たようなものだ。還暦から今まで8年。これもまた仕事でも趣味でもなく、何かと言われても答えられない…

外干し狂想曲

やられた!雨はないと思って外干ししたまま出掛けた。帰路、山の方が(つまり、わが家の方角が)黒い雲に包まれている。もしや!走っているうちに道が雨色に変わる。窓に雨粒がと思う間もなくどしゃ降りに。ああ、こりゃダメだな。とあきらめた途端に道が乾…

だるだるの夏

なんだかやる気が起こらない。 作りたいもののイメージが湧かない。いやいや、そんな高尚な問題ではない。単なる疲れ……いや、それも後ろ向きだなあ。では、前向きに、今は休養期間ということで手を打とう。 ∴ 皿を割ると火虫が出てくる ぢゃあ、鬼灯(ほおづ…

大雨の後

雨があがったので百均へ買い物に。ついでに大間々の奥までドライブ。渡良瀬川を渡るとそこには思いがけない光景が待ち受けていた。 急激な温度差で川霧が立ちこめている。 車を橋のたもとに駐めて、徒歩で橋をわたる。川を覗くと、川は増水して轟音を立てて…

「夏市」で食器販売

∴ん窯やきもの山房「夏市」に出店 7月26日(日)10時から16時まで ホワイトイン高崎(高崎市赤坂町94) ∴ 台風が来るとせっかくの風のくぼみが消えちまう。 いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(_ _)m 画像をクリックしてランキン…

ちょこっと川越までプチ旅行

梅雨の晴れ間、小江戸川越まで行って来た。 しかし、あまりの暑さに長居はできなかった。うなぎを食べに行っただけ? なづ菜は肝吸いがよほど気に入ったのか一口飲ませたらもっとよこせとしきりに催促。 なづ菜の足では川越散策はちときついかな? 最後に寄…

茶盌展無事終了!

今日で三日間の茶盌展が終了した。 去年よりも多くの来場者がありひと安心。 来年は5月に開催の予定。これで一区切りがついた。しばらく休んでまた新しい気持ちで出発しよう。 ∴ 脚下照顧。焼きものづくりは足元からはじめよう。 いつもおつき合い下さりあ…

奥高麗&絵唐津窯出し

今朝の窯出しは比較的こころ安らかに進んだ。 自分の中の反省点はちょっとだけ酸戻しの時期が遅かったこと。∴ん窯の奥高麗 150×83 349g そして ∴ん窯の絵唐津 140×78 351g 私の大好きな○△□文。銘は南蛇井(なんじゃい)。なんじゃい?ととぼけた和尚がつぶや…

玄白唐津、釉雪崩!

早朝、眠いまなこで窯の蓋を開ける。これまで何度も失敗しているので祈るような思いである。 しかし、融けるときは融け、融けないときは融けない。大自然の摂理は非情なまでにゆるぎない。 なかなか掛け分けがいい感じである。 ところが裏を返してみると と…

窯詰めを待つ器

長石釉は施釉後が美しい。

今朝の窯出し

茶盌展直前の窯焚きラッシュ。柿の蔕の窯焚きはこれでおしまい。 なんとかひとついただいた。 いっしょに10個ばかり入れたぐい呑のうちこれがベストかな ちょっと小さめなのでぐい呑というよりはお猪口。 明日は玄白の雪辱戦。今朝のなでしこ岩淵の値千金…

井戸茶碗土

熊谷陶料に井戸茶碗土というのがあったのでどんなものかと取り寄せてみた。 それで井戸を弾くのはまんまと粘土屋の手の上で遊ばされているようでシャクだから久しぶりに筒を弾いた。 弾き味はざらっと指に当たる感触がたのしい。昨日につづいて晴れた。うれ…

失敗の哲学

玄白、見事にだらだらと棚板まで流れた。 ヨリ土を高下駄にしておけばまだましだったかも知れないが……失敗の窯のあとは気持ちが落ち込む。そして、大分経ってから失敗が単なる失敗ではないことに気付く。こんなことのくり返しを何度したことだろう。だが、失…