空焚き

昨日の元栓事件はいい教訓になった。
まず元栓を開ける。電源を入れ、点火する。4つのバーナーのうちひとつだけが着火しないで、灰色の煙がもうもうと出る。ちょっとあわてる。
しばらくしてからようやく着火した。
灯油バーナーは持主に似て神経質らしい。
油量を1.0にする。送風機の開口部を最初に目盛2に合わせる。扉を開けたままで炎の様子を観察する。20分〜30分は開けたままにするよう説明書にある。床面から炎が少し見える位に調節する。
4本のバーナーそれぞれ炎の長さが違う。

同じ長さに調節する。これも初体験である。
灯油窯はバーナー毎にポンプが付いていて油量を調節できる。油量を上げれば炎は長くなる。さらに左右二つのバーナーにひとつ付いている送風機の開口部を閉じると炎は長くなり、開けると短くなる。
いじるところが多いのだ。
それは楽しいとも言えるが困惑の種とも言える。
窯屋さんの説明では4本のバーナー全部いっぺんに点火し、扉の開け具合で温度の上昇を調節するのだという。(あとで対角線の2本から始め、4本にすることもあると教わった)
6本バーナーのガス窯の場合、あぶりの最初は1本から始め、2本、4本、6本と増やして行く。
あれこれ勝手が違う。とにかくやってみる。ガス窯のときのような扉の開け方では温度はぐんぐん上昇してしまう。20cm以上開ける。
昇温の具合を見ながら少しづつ扉を閉じて行く。
ガス窯でもそうだったが、機械というより生き物の感じが強い。
 
そんな熱い戦いを尻目に工房の外では田植が始まっていた。

 
近いうちに本焼成する予定である。窯場で施釉することになる。さっそく、施釉台をホームセンターで調達した。「安全第一」とある。いいことばだ。

 
今回の空焚きで分ったことは、炉圧をライターで見ようとしても、送風機で空気を送り込んでいるせいかライターの炎が中に吸い込まれているのやら、押し出されているのやらよく分らないということだ。悩ましいことだ。
これから中性炎で焼く際も悩まされること請けあいである。まったく五里霧中とはこのことだ。分らないところを電話で質問すると窯屋さんは「慣れですよ」とこともなげに言う。たしかにその通りなのだろうが、慣れるにはガスより時間がかかりそうだ。
灯子さん、オテヤワラカニ



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